No.912　【ミリオンダラー・ベイビー】（2005年日本公開作品）

【週末息子と見る映画】のKONMA08がお送りする自己満足ブログ

【０８映画缶】

間もなく開演です！！　

No.912

【ミリオンダラー・ベイビー】（2004年作品）

今回はチラシとパンフレットです。

《解説》

愛に、打たれる。

　　　　　　　二人が命をかけて守った魂は、永遠に輝き続ける――

アカデミー賞２部門に輝く【ミスティック・リバー】から一年、ハリウッドの頂点を極めたクリント・イーストウッドのまぎれもない最高傑作がいまここに誕生した。本年度アカデミー賞では７部門にノミネートされ見事、作品賞・監督賞（クリント・イーストウッド）・主演女優賞（ヒラリー・スワンク）・助演男優賞（モーガン・フリーマン）の４部門でオスカーを勝ち取り主要部門を独占した。

ジムを経営する孤独なトレーナーフランキー。実力はあるが育てた若者は次を求め彼の元を去って行く。ある時、そんなジムへ31歳のボクサー志望のマギーが入ってくる。フランキーにとってマギーのような女など眼中になかった。しかし貧しい生活をしながらも練習に励む彼女のハングリーさに彼は徐々にボクシングを教えるようになる…。やがてトレーニングを通して次第にお互いを必要とし始めていく二人。娘に縁を切られた男と家族の愛に見放されてしまった女…深い傷・苦しみを抱えながら生きてきた不器用な二人が互いに人間的に歩み寄っていく。マギーの実力も頭角を現していき遂に100万ドルをかけた世界タイトル戦に出場することになった。しかし、その試合で二人を待っていたものは衝撃の結末だった…。苦悩するフランキー、そしてマギー。二人の真の絆の意味がいま試される――。

シンプルなストーリーは役者の演技によって重厚な輝きを放つ。そのことを誰よりも知っているイーストウッドは自らフランキー役に扮している。そんなイーストウッドに勝るとも劣らない名演を見せるのが【ボーイズ・ドント・クライ】のオスカー女優ヒラリー・スワンク。マギー役で二度目のオスカーを手にした。そしてもうひとり忘れてはならないのがフランキーの唯一の友でありマギーにハートのあるボクサーの素質を見出すスクラップを演じて４度目のアカデミー賞候補でついにオスカーを受賞した【ショーシャンクの空に】のモーガン・フリーマン。

自分のすべてを投げうってマギーのたったひとつの願いを叶えようとするフランキーの想いはイーストウッド自身が手掛けた心揺さぶる音楽にのせ私たちの心の奥深くに触れ生涯消えることのない感慨となって残り続けれゆく――ラスト30分、とめどなく流れる涙を誰も抑えることはできない。そんな心にしみわたるような感動を観る者の胸に深く刻みつける珠玉の名編だ。

全世界に沸き上がる絶賛の声。

　　　――当時のチラシの解説より抜粋