No.799　【シャイン】（1997年日本公開作品）

【週末息子と見る映画】のKONMA０８がお送りする自己満足ブログ

【０８映画缶】

間もなく開演です！！　

No.799

【シャイン】（1996年作品）

今回はチラシとパンフレットです。

《解説》

誰があなたを輝かせるの。

あなたは誰を輝かせるの。

人生が輝く瞬間――

それはいつも思いがけないときにやってくる。

そして時として、それは《愛の力》によってもたらせる。現役の演奏家として現在も活躍を続けているオーストラリア出身の実在の天才ピアニストデヴィッド・ヘルフゴッド。彼の半生は、まさにこの《愛の力》により苦難を強いられながらも安らぎに辿り着くまで希望を捨てなかった前向きなものだった。そんな彼の半生を基にオーストラリアの映画監督スコット・ヒックスがメガホンをとった話題作がこの【シャイン】である。

常に勝者たること…強い者だけが生き残ることをモットーに自ら果たせなかった夢、そして過剰な愛情を父親から託され厳格な教育を受けてきたデヴィッドは幼年時代からピアノの演奏に天才的な才能を発揮する。家族の結束を第一に考える父親の猛烈な反対を押し切りロンドン留学を果たした彼は素晴らしい教授にも恵まれ、そのまま頂点を目指すかに見えた。だが父親とは違い元々繊細な神経の持ち主だった彼は目に見えぬ重圧により精神に支障を来してしまう――芸術家の狂気をめぐる物語は何度も映画に取り上げられてきたが、ここでは決して芸術家特有の特異なものとしてではなく、いつ誰の身に降り掛かってもおかしくない現実的なものとして捉えられている。

観客の感動が頂点に達する直前にフッと抑える的確な演出で観るたびに新たな感動を呼び起こすこの作品の監督スコット・ヒックスは現在43歳。本国で記録的な高視聴率をマークしたTVドキュメンタリーを手掛けた彼にとって本作は初の劇場公開長編映画となる。

本作品は'96年サンダンス映画祭で上映されるやいなや大きな反響を呼び評判を聞きつけたスティーブン・スピルバーグが監督に直接プリントを見たいと申し出て、作品を見終わったあと大絶賛したという逸話が早くも話題になっている。

　　　――当時のチラシの解説より抜粋