【週末息子と見る映画】のKONMA08がお送りする自己満足ブログ
【08映画缶】
間もなく開演です!!
No.074
【乱】(1985年作品)
今回はチラシとパンフレットです。
《解説》
黒澤明 監督作品
大傑作を楽しみにしている――フランシス・F・コッポラ
黒澤は映画の達人――ジョージ・ルーカス
昭和18年に制作された第1回監督作品【姿三四郎】から数えて27本目の作品がこの【乱】である。【デルス・ウザーラ】の公開直後から構想を始めていたが巨額の製作費のためなかなか製作のメドがつかずにいた。途中前哨戦ともいうべき【影武者】が1980年カンヌ映画祭でグランプリを受賞し次回作は何とかこの【乱】をと考える黒澤監督の熱意と遠くフランスから製作費を援助するという申し出とが紆余曲折を経て日本映画史上最大の製作費26億円という超大型プロジェクトとなってスタートしたのは一昨年秋のことであった。
製作はセルジュ・シルベルマンと原正人。撮影は黒澤組のベテラン陣斎藤孝雄と上田正治・中井朝一の三人が黒澤監督独特のマルチ・キャメラを担当している。美術は【野良犬】からの黒澤組の村木与四郎。音楽は黒澤組では【どですかでん】以来の仕事である武満徹。演出補佐は【ゴジラ】の生みの親として名高い本多猪四郎。このように日本映画界のトップ・クラスのメンバーが黒澤組メイン・スタッフとして名を連ねている。
【影武者】が『人からの視点』で描かれてるなら【乱】は『天からの視点』で描かれているものであり、いわゆる人間の持つ《業》が黒澤監督の手によって圧倒的スケールと迫力の黒澤作品らしいおもしろい映画として仕上がったことに日本映画の新たな伝説が誕生したことを実感せずにはいられないのである。
――当時のパンフレットの解説より抜粋
《予告編》
≪RAN≫
監 督:黒澤明
制 作:セルジュ・シルベルマン
原正人
製作総指揮:古川勝巳
脚 本:黒澤明
小國英雄
井出正人
音 楽:武満徹
撮 影:斎藤孝雄
上田正治
出 演:仲代達矢
寺尾聡
配 給:東宝
日本公開日:1985年6月1日
上映 時間:162分